ヘドン・ホールの屋敷に、ひとりのシルキーが住んでいた。
シルキーは、何世紀も続く旧家に現れ、白い衣をまとい、衣すれの音をさせながら、片付けものなど、家事の手伝いをしてくれるのだ。 (イングランドの伝承より)
シルキーは、白い「シルク silk」のドレスをまとっているが、それが擦れて音をたてる。そこから、シルキーという呼び名がついたという。
古い旧家などの家に憑く幽霊だが、普通に人にも見えるし、別に特別な事が出来るわけでない。家事手伝いなどをする召し使い的な娘という感じで、わりと美人の場合が多いという。炊事、洗濯、掃除など、テキパキとこなしてくれ、細かい事にも気がきく。
しかし、怒らせたりすると、部屋を散らかしたり、物を壊したりして、嫌がらせの限りをつくされ手におえなくなる。そして、最終的には住人を家から追い出してしまいます。
基本的には、大きなお屋敷に住みつく手伝い妖精ですね。
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