バジリスク

 名称;バジリスク (Basilisk)
 種別;魔物
 住処;砂漠・荒地など
 出典;伝承
 知能;低い
 特殊能力;毒、石化の視線
 関連項目など;コカトリス
 古代に書かれたプルニウスの「博物誌」という書物は、世界中の動植物に関する話を集めたものである。そこに、バジリスクのことも記録されていた。
 『北アフリカの砂漠にバジリスクという生物が生息する。それは、強力な毒を帯び、それのいるところ、草は枯れ、鳥は落ち、流れる川は毒の川に変わる。
 その猛毒は、槍で突けば、槍をつたって毒が回り その者を死に至らしめる。』

 ですが、今のバジリスクは、中世に考えられたもののようだ。
 姿は 大きなトカゲのようで(体長 10メートルぐらいまで成長するとか) 4対8足の足を持ち、頭に鶏冠がある。 その視線は、すべての生物を石に変えてしまい、体から出る毒は辺りを枯らし砂漠に変えてしまうのである。

 バジリスクに対しては、有名な対処法として、鏡のようなもので視線を跳ね返すというのがある。そうすれば、自らの視線によって、バジリスクは石化してしまうという。
 他にも、雄鶏の鳴き声を聞くと死ぬという説もある。

 別名として、コカトリス、バジリコックなどとも呼ばれる。
 しかし、最近ではコカトリスは、鶏型の別の魔物として扱われるようになった。